人の声を伝えるための電話網で、デジタル信号によるコンピュータ通信が試みられるようになったのは、今から50年も前のことである。わが国では、1980年代半ばにコンピュータ通信に対応するネットワークの完全なデジタル化が実現したが、さらに高速で高品質の通信を行うため伝走路の光ファイバー化が進められている。90年代には、各国で高速通信網整備が主要産業政策として打ち出され、国を挙げた取組みがなされるようになった。90年代にはまた、米国で発達したインターネットが民間に開放され、通信網を介した大量のデータのやり取りが個人レベルでも行われるようになり、ニーズの高まりとともに高速通信網整備に拍車がかかっている。